倉敷酒津焼 兜山窯(かぶとやまがま)

伝統を土台に新境地へも挑戦する

団体
倉敷酒津焼 兜山窯
所在地
〒710-0055 倉敷市阿知3-8-3
電話番号
086-422-1142
代表者
岡本孝明(2代目)岡本達弥(3代目)
概要
兜山窯は、高梁川西岸の酒津八幡山(通称兜山)の山麓に工房を設け、倉敷市一番街商店街には常時作品を販売しています。
ポイント
周辺で採れる鉄分の多い、ざっくりとした良質の陶土と、海鼠釉・黄灰釉・泥彩・糖白釉などを主とした釉薬で、あたたか味のある焼物として多くの人々に親しまれています。

営業時間:10:30~18:00
定休日:月曜日(不定休)
ホームページ
https://sakadu.jp/
リンク
倉敷エリアの魅どころ「八幡山」
ECストア
https://sakadu.buyshop.jp/

酒津八幡山の山麓にて

 高梁川西岸の酒津八幡山(通称兜山)にて、酒津焼は明治九年(1876年)に創業しました。ここに酒津焼二代目の五男岡本蕭一が昭和十年(1935年)、兜山窯と銘打って新しく登り窯を築いたのが「兜山窯」の始まりです。
 蕭一は当時民芸運動の創始者柳宗悦との出会いや、酒津焼振興の為に来窯した民芸派の浜田庄司、河井寛次郎、富本憲吉、バーナード・リーチなどの諸巨匠の作品や指導に強く共鳴し、大きな影響を受けました。

デリケートな土から生まれる陶芸品

 兜山窯から生まれる作品は、周辺で採れる鉄分の多い、ざっくりとした良質の陶土を用います。陶土の大きな特徴としては、通常の陶土と違い縮みやすいという難点がありますが、作陶する際には、その大きさを考えながら、細心の注意を払って作業をします。そして、この土は灰釉を主とし、松の割り木による焼成で、簡素ながらあたたかみのある焼物として多くの人々に親しまれてきました。

時代に即した新境地へ

 現在、蕭一の後を受けて次男孝明が2代目、孫の達弥が3代目として作陶しています。伝統を踏まえ、風土と人間性とが自然に表れた、土のぬくもりを感じるような作風を念じながら、時代に即応した斬新で深い趣きのある作品を生むべく精進されています。
(2013.09)

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