花田食品のお菓子のはじまりは、「アイスキャンディ」だった
カリッとしたおかき、そして子どもでも安心して食べられるお菓子を製造している花田食品株式会社。戦後間もない昭和22年(1947年)に花田武吉(はなだぶきち)氏によって創業されました。現在の玉島通町商店街の一角でアイスキャンディを製造・販売。その後、主力商品はアイスクリーム、ポリジュースへと変わり、地元の子どもたちに愛されていました。しかし、アイスクリームの需要は夏が中心のため、冬でも売れる商品として昭和30年代から「おかき」の製造・販売を開始しました。それが今でもずっと作り続けている「おかき」「大判」「横綱一番」の3種類のおかきです。
現在はおかき類だけでも15種類以上があり、その中でも平成24年(2012年)11月に発売された「塩だれ味 おかき」と「塩だれ味 横綱一番」は「玉島の味をスナック菓子に」という思いから、玉島の老舗調味料製造販売会社である豊島屋(てしまや)の商品「塩だれ」の味を再現した商品です。
「塩だれ味のおかきを作るまでにはいろいろな苦労がありました」、と現・代表取締役の花田義久氏は笑顔で語ります。美味しいカリッとした、かつ塩だれ味のおかきを作るまでには苦労もあったそうですが、兵庫県内のシーズニングメーカーと相談しながら、何度も分析、試作を重ね出来上がったといいます。
全国から注文が入る、子どもに優しいポリジュース
花田食品株式会社はおかき以外に、ポリジュースも製造・販売しています。数種類あるポリジュース(通称「チューチュー」、「ポッキン」)の中で、最も花田食品株式会社らしい商品が「りんごちゃん」(昭和63年/1988年発売)と「ぐれーぷる」(平成6年/1994年発売)です。
果汁100%を使用し、砂糖も添加物も一切入っていない自然な味が特徴の「りんごちゃん」と「ぐれーぷる」は花田食品の殺菌技術のノウハウを活かした、子どもに優しいお菓子です。
他にも製造している「ぽんぽんせんべい」と「ぽんちゃんミニ」は、岡山県産のうるち米のみを使用し、さらに低アレルギー米と呼ばれる酒米にすることで、添加物に敏感なお子さんでも食べやすいおせんべいです。世代を超えて多くの家庭で愛されています。
(2013.09-10)
倉敷が産んだ偉人をモチーフに
大山15世名人の名を冠し、将棋の駒をかたどったもなか「連島ごぼう」の入ったプリン
倉敷市連島町特産「連島ごぼう」や地元の新鮮な卵が入ったご当地の個性あふれるプリンです。