庶民に愛された良寛さん
倉敷市玉島にある円通寺は曹洞宗の僧侶にして、和歌や漢詩、書など芸術分野で活躍された良寛さんが修行のために訪れていたお寺として知られています。 良寛さんの人柄を語る際に、必ず登場するのが子供との交流です。「霞立つ永き春日を子供らと手毬つきつつこの日暮らしつ」と歌碑が残されているように、良寛さんは子供の純真な心こそが誠の仏の心として、子供との交流を欠かさなかったそうです。特に手毬は常に懐へ入れて持ち歩いていたそうで、そんな庶民に愛された良寛さんの人柄に倣って良寛さんの象徴するアイテムともいえる手毬(てまり)を後世に引き継いでいこうと以前から地元では子供たちに作り方を教えていたそうです。
「まあーるい心、まあーるい心」と唱えながら
平成元年(1989年)より町おこしの一環として、良寛さんにこよなく愛されたこのてまりを皆さんのおてもとに長くとどめて頂き、どうぞ良寛さんのお心を皆様のお心として頂きたいとの思いで、地元玉島商工会議所女性会てまり委員会が中心となって10名前後のグループで「良寛てまり」の創作教室を毎月おこなっています。観音様の縁日(18日)にちなんで毎月18日(午前8時~12時)に開催されており、参加者の方は良寛さんの心のように「まあーるい心、まあーるい心」と唱えながら自らの心もそうありたいと念じ、まごころを込めて手毬を丸ーく丸ーく製作しているそうです。参加希望の方は玉島以外の方でもお気軽にご参加頂けます。詳しくはお問い合せ先までご連絡ください
「良寛てまり」の販売は、各種イベントや国民宿舎「良寛荘」、円通寺公園休憩舎などで販売されています。
「良寛てまり」の作り方
「良寛てまり」の作り方は、まず土台作りからです。王冠の中に小石を入れ、それをもみ殻と一緒にナイロン袋に入れます。その上を木綿糸で乱巻にして、もみ殻がかくれるまで球形になるように巻き続けます。その後、針を使い糸の終わりを土台に綴(と)じます。土台が出来上がったら次に紙テープ、待ち針、地割糸などを使用して8等分に地割線を作り、最後にリリヤーンという専用の糸を使用して丁寧にかがり仕上げていきます。初めは難しいそうですが、経験を積んでいけば、複雑な模様の物でも作ることが出来るようになるそうです。
(2021.11更新)
昔ながらの素朴な味わい
外はふんわり中にはこしあんがたっぷりと入っていて、どこか懐かしさを感じる味わいのパンです。甘さ控えめのあんこたっぷり
表面がカリッと焼き上げられ、甘さ控えめのあんがたっぷり入った素朴な味わい。