庶民に愛された良寛さんにちなんだ和菓子
倉敷市玉島にある円通寺は曹洞宗の僧侶にして、和歌や漢詩、書など芸術分野で活躍された良寛さんが修行のために訪れていたお寺として知られています。良寛さんの人柄を語る際に、必ず登場するのが子供との交流です。「霞立つ永き春日に子供らと手毬つきつつこの日暮らしつ」と歌碑が残されているように、良寛さんは子供の純真な心こそが誠の仏の心として、子供との交流を欠かさなかったそうです。そんな庶民に愛された良寛さんにちなんだ和菓子「良寛餅」、以前は100年以上続いた地元の老舗和菓子店「旭軒久徳」で作られ地元でも長年愛され続けていた、しかし「旭軒久徳」がお店を辞められ一時、「良寛餅」は世の中から消えたかに思えたが、「旭軒久徳」の方からその伝統の味を引き継いだ「和菓子やや」のご主人が平成15年頃からずっとその伝統の味を守り続けています。
伝統の味を守り続けて
その特徴は、なんといってもその形です、良寛さんがもっていた托鉢(たくはつ)の形をしているといわれています、原材料は北海道産小豆を使用し砂糖、じょうよう粉も国産にこだわり、大量生産はできませんがひとつひとつ丁寧に真心を込めすべて手作りで作っています。少し焼色のついたモチモチとした皮の食感と、甘すぎないこしあんの組み合わせは絶妙でとても上品な味わいです。
ご主人は最初の頃は、慣れない作業で、すべて手作りなので形や大きさを揃えるのにたいへん苦労したそうで、今でも季節により気温や湿度が毎日変わるので硬さや、蒸し加減など独自に創意工夫しながら伝統の味を守り続けています。
「良寛餅」は、食品添加物、防腐剤等一切使用せず昔ながらの材料にこだわって作られていますので、賞味期限がわずかですが、お買い求めの際はどうぞご考慮下さい。
(2022.11更新)
日本人の心 和装文化とともに受け継いで
足袋の産地として、倉敷市玉島・船穂地区では、白足袋、柄物、レース、刺しゅう足袋など品質の高い...昔ながらの素朴な味わい
外はふんわり中にはこしあんがたっぷりと入っていて、どこか懐かしさを感じる味わいのパンです。