長く売れる理由
「食べだしたらやめられない」のキャッチコピーでおなじみのシガーフライ。その誕生は古く、60年ほど前のことだそうです。やや小ぶりな長細い形のビスケットで子供でも食べやすく、しかも飽きの来ない味が幅広い年齢層に受けて今も昔も梶谷食品の看板商品となっています。
ちなみにシガーフライの「シガー」とは、日本語で「葉巻」のこと。ビスケットの形が葉巻に似ていることと、当時葉巻はハイカラで粋なイメージがあったので、その両方の意味をかけてシガーフライと名付けられたとか。以来、常にトップ商品として売れ続け、今でもその販売量は増えていると言いますから驚きです。
その理由を梶谷食品に聞いてみると、「味のし好が日本人に合っている」ことと「大きさが絶妙である」ことが挙げられました。実は過去にもっと小さいシガーフライを発売したことがあったのですが、それはあまり売れなかったそうです。
できるだけ焼きたてに近い製品を
製造方法は基本的に発売当初と同じで、小麦粉や砂糖などの材料をこねて延ばし、型抜きしたものを長いオーブンを使って高温で焼き上げます。この材料の配合や焼き上げの温度と時間に長年培われてきたノウハウがあるそうで、それが美味しさの秘密だとか。また「できるだけ焼き立てに近い製品を」との思いから、フレッシュローテーションと呼ばれる、なるべく製品在庫を持たない生産体制が敷かれています。
ビスケットが楽しめるカフェが倉敷美観地区にOPEN
製造は倉敷にある工場1か所ですが、現在は岡山県内だけでなく関東や関西の各大手スーパーやコンビニにも販路を拡大していて、北海道でも身近に買うことができるとか。特に北海道は岡山県人会の働き掛けで販売が実現した経緯があり、まさに倉敷発の全国ブランドとして成長中です。
2014年6月に倉敷美観地区の古民家を再生して「Café BISCUIT」をOPENしました。このお店では梶谷食品のビスケットの美味しい味わい方が選べる「BISCUITセット」をはじめとした様々なメニューの他にこのお店でしか味わえない限定ビスケット「キャラメルシガー」を製造してビスケットのおいしさを楽しんでいただけるようにしています。さらに、お土産としてもご利用いただけるようオリジナルな製品も多く用意しています。
甘さ控えめのあんこたっぷり
表面がカリッと焼き上げられ、甘さ控えめのあんがたっぷり入った素朴な味わい。お弁当の定番メニュー
フライパンで炒めて付属のスープを絡めるだけで食べられるスパゲティ