羽島焼

民芸窯として生活に密着した器

団体
羽島焼窯元
所在地
〒710-0043 倉敷市羽島572-1
電話番号
086-422-7228
代表者
小河原和子
概要
実際の生活に役立つことを念頭に作られる陶器

創世から積み上げた実績

 倉敷民藝館初代館長、外村吉之介が「無駄な飾りや思わせぶりな技巧を捨て、専ら簡素健康な姿をとっているので、生活の頼りになるものばかりである。」と評した羽島焼は、その言葉の通り、実際の生活に役立つことを念頭に作られた焼物として長く愛されています。

 その創生は昭和21年(1946年)。14歳の頃よりロクロ職人として陶芸の道を歩んでいた小河原虎吉が、戦後の復員後、羽島の地に新たに窯を開いたことにより誕生します。虎吉は「ロクロの名人」として知られ、その腕前は早くから民芸運動家の間でも一目おかれていました。この築窯にあたっては、大原総一郎をはじめ当時倉敷の民芸普及に力を注いでいた文化人たちが力添えしたとされ、初めての窯出は大勢の人で賑わい、祝杯があげられたと言われます。

 その後もひたすらに作陶活動を続け、昭和32年(1957年)のブリュッセル万国博覧会でグランプリを受賞したり天皇家に花瓶を献上したりするなど、その実績もどんどん積み上がっていきました。

生活使用を念頭に

 現在、その窯を受け継ぐのは2代目の小河原勝康氏。先代から受け継いだ「民芸窯として生活使用を念頭に置いた作品」を中心として、要望に合わせて多種の作品づくりに励みます。
 原料である土は倉敷のものを自ら採取し精製しています。そして登り窯で焼き上げられた作品は渋味のある落ち着いた雰囲気のものが多く、華美な装飾はされていません。これは実際に使った時に料理を引き立たせるためで、そのため釉薬にも落ち着いた色が多く使われます。また、カップの把っ手なども持ちやすさを第一に考え、機能性を追求したデザインがなされています。

大勢から楽しみに待たれる作品

 羽島焼は倉敷市内に数軒、扱っている店があるほか、窯元にある展示場で直接選んで購入することもできます。展示場には皿や食卓用食器、花器や鉢などの数多くの作品が並び、お客さんの目を楽しませています。中には関西方面から見学に訪れる人もいて、年に2回の窯出し展は大勢のファンに楽しみに待たれています。

  • 倉敷はりこ
    エリア

    岡山県指定伝統的工芸品

    一貫して全て手作業で作られる張子。特に虎が有名。
  • 素隠居(すいんきょ)の面
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    阿智神社例大祭のアイキャッチ

    ラッキョウのような形をした特徴的なお面