真田紐

縦糸と横糸が織りなす伝統美

団体
三福織物 株式会社
所在地
〒711-0904 倉敷市児島唐琴3-2-5
電話番号
086-477-8454
代表者
石原浩一(代表取締役) FAX:086-477-7520
概要
真田紐は、江戸時代より、由加山のお土産用として人気を博し、柄行、艶、風合いとも、独特で美しく、その物自体が伝統工芸品として貴重なものといえます。
江戸時代より現地で工業、商業に従事してきた宮本屋7代目です。
ポイント
桐箱の装飾結び紐として、その他、帯締めとして、またバッグの持ち手、キーホルダーなど幅広く用途があり、そのファッション性も注目されています。

由加山参道でお土産用として発展

 「真田紐」(さなだひも)別名を「箱紐」(はこひも)と言い、一説によると、真田一族の残党がこの地に移り住み、業となして始めたとの話しも残されています。その由来とも言われている由加山の多宝塔のほとりには、真田紐にまつわるとされる石碑が残されています。なぜ児島唐琴地区で真田紐が根づいたのか?というと、元々海岸線にあった児島周辺では、塩分を含んだ土地が多かった為、米作りが難しく、塩分を含んだ土地でも栽培が可能であった綿花の栽培が、農家の間で発展していったのです。その良質な綿は、備中綿とも呼ばれ、岡山を代表する名産品であり、由加山より多くの小川が流れていた児島地区では、水車を使いその動力で綿を紡ぎ撚糸をこしらえて、織物などに加工したのです。加工した織物製品を船を使い海路で遥々上方の方へ売りに行き、人々の貴重な収入源となっていったのです。また、江戸の頃より庶民の間で、海の神様でもある金毘羅宮と地元の由加山の両詣りが風習となり、由加山にも多くの参拝客が訪れ参道周辺はたいへん賑わっていたそうです。真田紐は、その参道でお土産用として売られており、参拝客にたいへん人気があったそうです。

独特の織りにより生まれる風合いと美しさ

 「真田紐」とは、機(ハタ)などを使い縦糸と横糸で平たい紐状に織っていくもので、「組む」のではなく「織る」ものです、すなわち真田紐は織物なのです。最狭で6mm程度、おそらく世界で一番狭い織物であるでしょう。特徴としては、幅に必要な本数の倍以上の正絹や木綿の撚り縦糸とそれを支える木綿撚り、横糸を織ることから縦に引っ張る力に強く、伸び難く非常に丈夫な紐です。その丈夫さから古代より刀の下げ緒、たすき、行商の荷紐、男性用の帯などにも使われていました。織物ならではの印象的な織柄が紐の表裏にあわわれるため、ほかの紐にはない、独特の美しさがあります。上質な糸を用いて丁寧に織り上げた真田紐は、柄行、艶、風合いとも、独特で美しく、その物自体が伝統工芸品として貴重なものといえます。

伝統ある「真田紐」を守り続けて

 現在は主に、美術品や陶器・茶器入れなどの伝統工芸品を入れる桐箱の装飾結び紐として使用されています。その他、帯締めとして、またバッグの持ち手など幅広く用途があり、そのファッション性も注目されています。
 明治維新の廃刀令や洋風生活の発展、ビニール紐の開発などのなか、近年では、ここ児島地区でも、畳縁、細幅織物、テープ、ベルト等へその業態が発展し、その生産数は減少していますが、伝統ある「真田紐」を守り続けて行こうと現在も「真田紐のように細く長く」を合言葉にその普及に尽力しています。

(その他の製造業者)
・坂本織物 有限会社
 倉敷市児島唐琴3-13-21
 TEL:086-477-6340

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