市場は全国
ほのかに揺らめくキャンドルの灯りは人間の心身をリラックスさせる効果があると言われていますが、そのキャンドルを全国に向けて製造販売している会社が倉敷にあります。それが、昭和9年(1934年)創業のペガサスキャンドル株式会社。お灯明ローソクの製造から始まり、1960年代には輸出用ローソクが中心になりました。その中にはアメリカでヒットした「マジックキャンドル」と呼ばれる、一度吹き消しても再点火する特許商品なども含まれます。
その後、輸出中心から国内のブライダル市場に転換し、十数年前からは雑貨としてのキャンドルも企画製造販売するようになりました。基本的に倉敷の自社工場での生産で、現在の販売先は全国に渡っています。
普段の生活にキャンドルの灯りを提案
雑貨としてのキャンドルを扱うようになった背景には、20代女性を中心とした癒しブームがあるそうです。そうした中で、普段の生活にキャンドルの灯りを提案することを目的に、お風呂に浮かべる「ぷかぷかバスキャンドル」などユニークな特徴を持つ多くの新商品を開発し、市場に受け入れられてきました。その後も時代に合わせたキャンドルを、開発・製造しています。日本の気候や住宅事情に適した品質管理により、安心して使えると評価されています。
倉敷のお土産品としても
また、倉敷の企業として地域色を強めた商品もラインナップされています。例えば、アートディレクターの居山浩二氏とのコラボレーションからうまれた「倉敷製蠟」シリーズは、伝統と現代性を融合させた上質なキャンドルです。試験管型・チョコレート型などのユニークな形状で、丁寧な手仕事で作られています。中でも薄さ3mmのカード型キャンドルは「DESIGN TOKYO大賞2017グランプリ」「グッドデザイン特別賞[ものづくり]」「ニューヨークADC賞メリット賞」といった国内外のデザイン賞を受賞し、海外のセレクトショップでも販売されています。
さらに、小さなお子様からお年寄りの方まで楽しんで作ることができる手作りキットも製造しています。手作りキットには様々な動物やキャラクターが用意され、最近は需要も増えているそうです。
ペガサスキャンドルのキャンドルの一部は、直営レストラン&ショップ「キャンドル卓 渡邉邸」や、倉敷市内のキャンドルショップ「Candle fairy」、オンラインショップ「CandleWorld」でも購入することができます。
(2022.11更新)
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