大西表具店の始まり
大西表具店の始まりは明治時代後半で、現在のご主人である大西享一氏の祖父が旧茶屋町郡で創業し、昭和55年(1980年)に現在の帯高に移転しました。
表具店とは、ふすまや障子などの表装をあつらえたり修理したりする職業のこと。かつては和風建築が多く、冠婚葬祭の行事で人が集まるのを機に、定期的に家の内装をきれいにする風習があったため、表具店の需要は高いものでした。しかし最近は、洋風の建物も増え、一般からの引き合いは少なくなりつつあります。そんな中で大西表具店ではより専門性に特化し、掛け軸や書画などの美術品関連の額装や表装、修復を中心に業務を行っています。
技術と根気の仕事
具体的には、古くなって変色してしまった掛け軸などを分解してきれいにし、文字などもくっきり見えるように修復します。そして新しく表装や額装をし直すわけです。ご主人の談によると、この仕事に必要なのは技術力と根気。紙は一度作業を始めると止めることができない上、古い物は作業してみないと分からない部分も多く、そこに一番苦労するとか。また、高価な品が持ち込まれた時にはかなりのプレッシャーがかかってきます。それでも「大変だが面白い」と言ってのけるところに職人魂が垣間見えます。
こういった表具の技術展は年に一回県内で開催されていて、それぞれに技術を注いだ作品が展示されます。
表具店をもっと身近に
現在は倉敷市内を中心に取引がありますが遠方に出張することもあるそうで、一度仕事をすると長い付き合いになることもしばしば。今後については、表具店というものをより広く理解してもらい、もっと身近に利用してもらえるようにすることが目標です。
木のある暮らしを提案する企業
木材・建材の販売、住宅建築、家具製造販売明治21年創業 伝統ある老舗和菓子店
営業時間:8:30~17:30 休日:正月(1/1~2)