かつて仲買人で賑わった町
玉島阿賀崎に昔ながらの建物が軒を連ねる一角があります。この通りは町並み保存地区に指定され、古くからの佇まいを今に残す建物が当時をしのばせています。
江戸時代、玉島は北前船による貿易で栄え、阿賀崎は仲買人の町として大いに賑わっていました。今でもその名残で「仲買町」と呼ばれるこの通りを多くの人に見てもらい、玉島の歴史と良さを知ってもらいたいと考えたのが玉島味噌醤油合資会社の中野社長。自社の醸造風景を見せるだけでなく、近隣の企業や商店の協力も仰いで考案した「玉島歩きプラン」は大勢の参加者に好評を得ています。
歴史に沿ったストーリーガイド
季節により見学する場所や内容は様々ですが、例えば玉島味噌醤油では醤油の搾りの実演を行ったり甘酒の接待がなされることもあります。ほかに菊池酒造株式会社、株式会社白神紙商店、吉田畳店など長きに渡って商売を続ける企業・商店の様子や歴史ある建物を見て回り、通りの歴史に沿ってストーリーガイドを行う基本1時間から1時間半程度の行程で、希望によって食事(有料)やお土産品めぐりのオプションも提案しています。
時間が合えば中野社長自らがガイドを買って出る「玉島歩きプラン」は平日限定で事前予約が必要。多い時には月に400人を超える参加者があるほどの人気となっています。