「リサイクルについてもっと知ってもらうために」平成16年(2004年)に開館
倉敷市ではリサイクル資源について、特に力を入れています。そして平成16年(2004年)、市民にもっとリサイクルについて知ってもらうためにできたのが、「クルクルセンター(倉敷市リサイクル推進センター)」です。児島マリンプールに隣接するこの施設は、リサイクルと自然環境に関する様々な活動を行っており、倉敷市では唯一のリサイクル推進啓発施設です。
リサイクル体験から木製品修理再生販売まで、資源の再利用を自ら提案
「クルクルセンター(倉敷市リサイクル推進センター)」の施設やここで行っている活動は、次のように多岐に渡っています。
・リサイクル体験、学習
・情報、展示コーナー
・古着、古本の無償提供、木製品の修理再生販売、家庭用品再利用銀行
・廃食用油リサイクルプラント
・多目的広場
・太陽光発電システム設置
クルクルセンターでは自然環境、リサイクルについての情報を発信するために、実際に市民のみなさんを対象にリサイクル体験学習を月3回程度行っています(季節によって変動あり)。例えば、割れたガラスで作るアクセサリー、廃材を再利用してひな人形や座布団を作ったり、草木染マフラーを作ったりと、子どもから大人まで楽しみながら体験できる講座です。この講座は、施設の職員の方々が「○○の材料でなにか出来ないか?」とアイデアを出し、実際に講師となる専門家の方々へサンプルを作ってもらい、講座の詳細を決めていきます。参加者の方に「ためになる・楽しんでもらえる」ような講座を目指しているそうです。
また、クルクルセンターに入ると真正面に、家具屋のように机やタンスなどが並べられているのが目に入ってきます。ここでは木製品の修理再生販売を行っており、市民の方の不要になった家具を引き取り、修理可能な家具は、再度利用できるようにきちんと専門家の手により修復されます。これらの家具は自由に見ることができ、もし気に入った家具があれば、クルクルセンター受付にて申し込み手続きをします。毎月40点ほどの木製品が出され、抽選にて購入者が決まるのですが、安価で家具が入手できるということで、人気があり応募者多数になることも多々あるようです。家具の横には古着・古本がありますが、これは無償提供。時折施設に訪れてみれば、何かいいものがあるかもしれません。
バイオディーゼル燃料も作っています
「この車は天ぷら油のリサイクル燃料で走っています。」というステッカーが貼られた倉敷市のごみ収集車をご存知でしょうか。これはクルクルセンターの廃食用油リサイクルプラントで作られる「バイオディーゼル燃料(BDF)」で走っている車です。家庭から出た使用済食用油の不純物を一旦取り除いた後、メタノールと触媒を加えて化学反応させることで、自然にも優しい「バイオディーゼル燃料」が誕生します。現在では倉敷市内の公用車7台に使われています。
施設を出ると海に面した広大な広場があり、ここは「多目的広場」と呼ばれています。7000㎡もの芝生はリサイクル・環境学習を支援したり、地域市民のスポーツ・レクレーションの普及振興を図る施設として、幅広い用途に使われています(事前にセンターへ申請必要)。時にはわたしたちの命を救ってくれる、ドクターヘリの離発着所としても使用されています。
クルクルセンターでは市民の皆さんに、自然環境やリサイクルの大切さを知ってもらうため、日頃から様々な活動を行っています。是非、一度訪れてみれば何か発見があるのではないでしょうか。
(2021.11更新)
地球規模のリサイクルを実践する舞台
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