ジーンズ好きの聖地、児島ジーンズストリート
古くから繊維産業が盛んで、1960年代、国内で最初にジーンズの生産を手がけたことから、「国産ジーンズの発祥地」として知られる倉敷市児島。味野商店街の中にある「児島ジーンズストリート」までは、JR児島駅から徒歩で約15分。旧野﨑家住宅周辺と味野第二公園を結ぶ約400メートルの通りと、児島市民交流センターにつながる通りに、地元ジーンズメーカーを中心としたショップが約40軒並びます。こだわりのジーンズはオーダーからアウトレット品まで、また洋服や生活雑貨や土産物などの扱いがあり、飲食店もあります。
ジーンズをモチーフにした公衆トイレ
「児島ジーンズストリート」は、日本各地や海外からジーンズ好きが訪れる場所でありながら、利用できる公衆トイレが少ない場所でした。そのため倉敷市、児島ジーンズストリート協同組合、児島商工会議所が話し合い、倉敷市が平成30(2018)年4月、公衆トイレを新設しました。地元のデザイナー・池崎浩さん監修のもとで完成したのは、ジーンズのインディゴブルーに染まった鉄筋5.4メートルのファクトリー風の公衆トイレです。
訪れる人の憩いにもなり得る場所
入口の目隠しとなる壁には、ジーンズを履いた足がレンガの壁を突き破るトリックアート風のイラストが描かれ、その横に立つと、自分の足が大きくなって壁を突き破っているようにも見えることから、この場所で写真を撮る人が増えているそうです。その傍らにはインディゴブルーの壁に白い文字で「KOJIMA JEANS STREET」と入った、幅4メートルで10人ほどがかけられる屋根付きのベンチも設置され、「児島ジーンズストリート」にふさわしい待ち合わせや休憩場所としても親しまれています。
(2020.12更新)