三宅松三郎商店

民芸の精神でつくるイ草製品

所在地
〒710-0807 倉敷市西阿知町422
電話番号
086-465-2043
代表者
三宅隆
創業
明治41年(1908年)
事業内容
イ草製品製造業
従業員数
2
リンク
倉敷エリアの特産品「イ草製品」
倉敷エリアの魅どころ「花ござの天日干し」

創業以来のイ草製品づくり

 三宅松三郎商店は明治41年(1908年)に、屋号の通り三宅松三郎氏によって創業されて以来、一貫してイ草製品の製造販売を行っています。当初は柄物の花ござや上敷などを手織で作り、関東や中部にも流通していました。
 西阿知周辺はかつてよりイ草の栽培やイ草製品の製造が盛んで、昭和40年代から50年代の最盛期には西阿知駅の引き込み線に専用の貨車が入り、コンテナに積み込まれて全国に出荷されていました。三宅松三郎商店でも、鉄道コンテナ用の倉庫を設置していたことがあるそうです。

数々の栄誉を

 現在でも織りは機械へと変わったものの、基本的に昔と同じ製法を守って伝統の灯を受け継ぎ続ける三宅松三郎商店。その長い歴史の中では、皇室にお買い上げいただいたり、全国の工芸品展、博覧会などで多数の賞を受けるなどの栄誉にも輝いてきました。また、本や雑誌、テレビ番組などのメディアにも多数登場。映画の小道具として商品が使われたこともあります。全国に流通していることから思わぬところで自分たちの商品を見かけることもしばしばで、たまたま立ち寄った織物展に自身の品が展示されていて驚いたこともあるとか。

苦労、喜び、やりがい

 最近の苦労は「原材料が少なくなってきたこと」と語る3代目の三宅隆氏。今でも国産のイ草を中心に使っていますが、天然の素材ゆえに年によって質にばらつきがあり、製品にした時の均一化には神経を使うそうです。逆に嬉しいのは遠方からの引き合いがあった時。特に手織で作っていた頃のものは今となっては再現不可能で、それを見るためにわざわざ訪れる人もいます。
 現在、製作作業に携わるのは三宅夫妻二人のみ。仕事に追われる毎日ですが、逆にそれを生活の張りに変えて作業に励みます。「消耗品だから値段は高くできない」という民芸の精神を守り、今後も「使われてなんぼ」の実用品を作り続けます。