倉敷市大山名人記念館

大山名人の軌跡と心の遺産が今なお残る

団体
倉敷市大山名人記念館
所在地
〒710-0046 倉敷市中央1丁目18番1号
電話番号
086-434-0003
概要
将棋界にとって最も偉大で、前人未到の大記録を次々に生み出した倉敷出身の不世出の棋士、大山康晴十五世名人の功績を偲ぶ関係資料を展示し、広く皆様に親しんでいただくために建設された記念館です。
ポイント
開館時間:9:00~17:15
休館日:毎週水曜日(ただし、祝日の場合は、翌日が休館日)、年末年始(12/29~1/3)
※和室では、小・中学生の将棋教室や一般の方を対象にした将棋道場も行われています。
入館料:無料
ホームページ
https://arsk.jp/oyama/
リンク
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5つの永世称号とA級在籍45年

 大山康晴氏は、大正12年(1923年)3月に現・倉敷市西阿知町に生まれました。幼少の頃より、その非凡なる才能を見い出されて将棋界に入門し、 平成4年(1992年)7月に逝去されるまでの主な記録としては、公式タイトル獲得80期(歴代2位)、一般棋戦優勝44回(歴代2位)、通算1433勝(歴代2位)等があります。また、十五世名人、永世十段・永世王位・永世棋聖・永世王将という、5つの永世称号を保持しました。

 さらに、プロ棋士約130名をA級からC級2組までの5つのランクに分ける順位戦において、最上位のA級に44期も残るということからも、大山康晴十五世名人がどれだけ偉大だったかが充分に言い表せます。その偉業の中でも、63歳という歴代最年長で名人位に挑戦したことや、ガンによる手術と闘病を経験して1年の休場を余儀なくされてなお、69歳で没するまでA級に残り続けた氏の実力は、他の棋士の追随を許しません。

五冠王時代

 昭和34年(1959年)に当時存在した3つのタイトル戦の三冠王となった大山氏は、昭和35年(1960年)創設の王位戦で王位を獲得して初の四冠独占をし、さらに昭和37年(1962年)創設の棋聖戦で棋聖位を獲得して初の五冠独占(名人・十段・王将・王位・棋聖)を果たします。

 特に、昭和34年(1959年)から昭和45年(1970年)の頃はタイトル棋戦でほぼ無敵の存在であり、4度、五冠王になりました。特に、昭和38年(1963年)から昭和41年(1966年)にかけてはタイトル戦に19連続で登場し、その間、他の棋士達にタイトルを一つも渡しませんでした。

子供たちへの指導を優先

 プロ棋士で居続けるためには、毎期行われる順位戦で常に良い結果を残さなければいけません。成績が悪く順位を落とすと、最終的にはプロ資格を失うという大変厳しい世界です。

 このように、プロ活動を維持するだけでも難しい将棋の世界において、大山氏は多忙の中でも将棋の普及活動を第一と考え、教える時は分け隔てなく指導しました。特に、子供たちへの指導は「勝つ味を覚える」という面から、時には上手に負けてあげることもあったそうです。

(2019.10更新)