倉敷市歴史民俗資料館

大正モダンの粋を遺す館

団体
倉敷市歴史民俗資料館
所在地
〒710-0833 倉敷市西中新田669
電話番号
086-422-7239
代表者
倉敷市教育委員会文化財保護課
概要
記念館、資料館
ポイント
開館時間:10:00~16:00
入館料:無料
休館日:毎週月曜日(月曜日が休日に当たるときは開館し、その日の最も近い休日でない日を休館日としています。)、年末年始(12/28~1/4)、その他
駐車場:施設西側にあり(無料)
※倉敷市庁舎と共用。市役所閉庁時(土・日・休日等)は駐車できない場合があります。
ホームページ
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/5837.htm

建物の特長

 倉敷市歴史民俗資料館は、大正4年(1915年)10月に竣工されて、60年余りにわたって使用されていた倉敷幼稚園の園舎を現在の地に移設したものです。同幼稚園は、正面にある桜の紋章から「さくら幼稚園」の愛称で長く親しまれていました。

 外観は、岡山市にある国指定重要文化財の旧旭東幼稚園園舎(八角園舎 明治41年(1908年)6月竣工)と類似しており、設計は岡山県工師である江川三郎八氏と言われておりますが、当時の設計図などが残っておらず定かではありません。この建物の最大の特徴は、中央に八角形の遊戯室を配置させ、内部に支柱を使わないことで、幼児教育の場としての機能性を追求したところにあります。また、保育室と廊下を前面に配置することで動線の短縮と、「遊びの場と保育の場の分離」を図るなど、保育方法の改善を物語っており、幼児教育史上優れた建築物として、価値の高い建物です。

 老朽化により昭和51年(1976年)に解体、部材を保存した後、昭和56年(1981年)に現在地に移築、復元されました。

幕末以降の教材を展示

 館内では、幕末以降の教材を中心に展示しています。寺子屋で使われていた教本、明治初期の尋常小学校で使用された教科書、明治37年(1904年)から昭和20年(1945年)まで使われた国定教科書、戦後の教科書と、教科書の変遷を辿ることができます。

 また、竹製のものさしや、クレヨンといった、昔の学校で使われていた文具もあり、当時の学校での風景を想像してみるのもいいでしょう。

逸話 ~展示しているピアノの由来~

 昭和9年にこのピアノを購入するにあたって次のような経緯があるのです。
昭和7年度卒園児の卒業記念に寄付されたものですが、その頃の倉敷女学校の音楽教師であった某氏の助言で、母の会(双葉会)が三木楽器から入手されたようです。

 その当時のわが国は、皇太子殿下御誕生の喜びに沸きかえっている最中でした。三木楽器の社長、三木佐助氏(S.MIKI)は、かねてから皇太子誕生の折にはピアノをお祝いとして献上しようと、同氏が自ら精進潔斎のうえ製作し、用意していたと聞いています。その折に3台作られ、そのうちの1台は御誕生祝いにと宮内庁へ、そして残り2台のうちの1台がここに現存しているものです。なお、献上品のピアノは小金井の別邸へ疎開されていましたが、そこで戦火に遭って消失し、他の1台は民間へ渡されたと聞いています。

 学校教育現場に長年にわたり、この1台のみが今なお現存してきたということは珍しいことであり、倉敷の文化遺産の1つとして、いつまでも大切にしたいものです。

(2019.11更新)

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