創業して100年を超える、「老舗」。
辞書を引くと、老舗とは代々に渡って繁盛し、名を挙げ信用を得ている店、とある。
ひと世紀も前の倉敷に根付き、ある者は丈夫な帆布、ある者は良質な木材、
ある者は新鮮な卵、そしてある者はい草にこだわった。
その老舗がなぜ現代に、と思う人もいるだろう。
およそ日常の暮らしの中では、老舗とは一切関わらない人の方が多いはず。
それでも彼らは生き続けている。信用を得ている。
時代の波を乗り越え、見えない未来へ歩もうと、
強さとしなやかさを持ち、熱く新しくあろうする、老舗。
倉敷の老舗は、みな粘り強い。
そして世界にも目を向け、多様性の大切さも認めている。
積み重ねた歴史とあるべき理想のバランスを、常に追い求めている。
これは今、市場で一番必要なビジネスモデルではないか。
学ぶべきは、時代を生きる術。
そんな老舗が倉敷には100以上ある。
ここで紹介するのはその中の一部。
これまで続いてきた老舗の今を見て欲しい。
―老舗にこそ、未来はある。